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タウンニュースARTICLE 一面記事

2019年9月26日号

県民総参加で、いざ!

 

▲県庁前に並ぶのぼりを広げる水橋さん。こののぼりも水橋さんが制作した

県の国体・障害者スポーツ大会局広報担当
水橋千秋
さん(水戸市)

 県の国体・障害者スポーツ大会局で広報を担当する水橋千秋さんは、国体用の資材がずらりと並ぶメイン会場、笠松運動公園(ひたちなか市)を見て、目頭が熱くなったという。「いよいよみんなの思いが形になると思ったら」と、言葉を詰まらせた。
 担当してきた仕事は多岐にわたった。各種問い合わせとマスコミの対応、県の国体ホームページ、SNSも管理した。ツイッターでは、茨城国体マスコットキャラクターのいばラッキーにふんした。
 専属デザイナーも兼ねた。いばラッキーや公式ロゴを使って、ポスター、チラシ、各種記念品、ラッピングバスも手掛けた。
 9年前に嘱託職員として入庁し、2014年までの3年間は、本県で開催された「全国高等学校総合文化祭」に関わった。5年前に同局へ配属された。
 以前は、東京でデザイン会社に勤務した。毎日、最終電車後まで働いた頃を、「充実感でいっぱいだった」と振り返る。2人の母親になったことが、県の仕事を希望したきっかけ。「安定した職場で子育てを優先したかった」。同局に配属された当時、子どもは小学生と中学生だった。
 いまや、県内各地にいばラッキーの印刷物があふれ、イベントでは、いばラッキーの周りに人だかりができるが、5年前は「だれもが、遠巻きにするだけ」だった。
 日々、同僚と意見を交わし、行動した。公式ツイッターを立ち上げるべきだと提案したのは水橋さんだった。少しずつムードは高まり、家庭の子どもたちも応援してくれるようになった。知らず知らずのうちに、東京の頃と変わらぬほどに仕事に熱中していた。
 国体や全国障害者スポーツ大会と、一般のスポーツ大会の違いは、「県民総参加」で盛り上げることだという。広報を担当した当初は、漠然と受け止めたが、今は、まさにその通りだと感じている。
 通勤路沿いにある手入れが行き届いた花壇も、そう思わせたものの一つ。看板には、いばラッキーのイラストと、「国体を盛り上げよう」の文字。通るたびに、どんな人たちが管理しているのかと想像し、やがて、「そんな一人一人と一緒に、同じ仕事をしている」と感じるようになった。関連イベントの来場者も同じ気持ちで迎えるようになった。
 28日の国体の開会式以降は、笠松運動公園の報道ブースで、マスコミ対応のほか、ホームページ、SNSでの情報発信を担当する。「夢や、迫力、喜びのほか、全部を、みんなに届けたい」   










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