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タウンニュースARTICLE 一面記事

2019年2月28日号

「自転車の可能性を信じて」

▲自転車を手際よく修理する境川友紀さん


手軽で健康的なみんなの足 自転車を、快適に安全に楽しむには?
「自転車の可能性を信じて」

自転車デビューは小4
境川 友紀さん


 神栖市奥野谷の「サイクルショップ境川」は、将来は4代目店主となる境川友紀さん(28)と、父親の茂さん(65)が切り盛りする自転車店。親子とも、流行のロードバイクを楽しむ活動派だが、創業から約90年、地域密着がモットーの同店の客は、通学用自転車を求める中高生や、中高年層が過半数。「暮らしの中にある自転車を、快適に安全に楽しんでもらえるようお手伝いするのが本業」と友紀さん。
 「そのポイントは?」と聞くと、「自転車にもっと関心を持って、可能性を広めてほしい」と希望を込めた。
 「自転車にも洋服と同じようにサイズや形がある」と友紀さん。いわゆる「ママチャリ」の愛用者が、体力の衰えなどで運転がおっくうになったとすれば、「タイヤとフレームも一回り小さくする。とたんに運転が快適になることが珍しくない」。最近は電動アシスト自転車も、世界をぐんと広げるきっかけになっているという。「自動車運転免許の返納を見据えた高齢の人が、電動アシスト自転車を買って練習したら、どんどん元気に、活動的になったなんてこともある」
 子育てママには、「子乗せ自転車」を勧める。「子どもを乗せる前提で設計されたもので、ママ向けに、とってもおしゃれにデザインされている」
 安全面への配慮も自転車への関心の高まりとともに強くなるものだという。自転車向けの保険も、ニーズに応じて多彩になっていて、「点検とセットで加入できる」と友紀さん。

 友紀さんは、三姉妹の末っ子。姉たちと年齢が離れていたこともあって、「小さなころから、父に特別にかわいがられた印象がある」。が、自転車への関心は人並み以下だった。
 小学4年生までは自転車に乗れず、学校の自転車安全運転教室を前に、ようやく自転車の練習を始めた。茂さんに誘われてロードバイクのレース出場したときは、「大転倒して、自転車から距離をおくようになった」
 それでも、曽祖父の代からの続く店のことは、いつも頭にあった。「私が男の子だったらよかったのにと思っていた」
 大学を出て数年して、「やっぱり、頑張ってみる」と覚悟を決めたとき、茂さんは、店を改装して迎えたという。


【メモ】サイクルショップ境川 神栖市奥野谷4206 【休】不定 【営】午前8時〜午後7時半 TEL.0299・96・0252










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