▲強いサーブを打とうとボールを見据える花愛さん
卓球で全国大会に出場する 三村花愛さん〈城里〉
城里町立七会小学校2年の三村花愛(かれん)さん(6)は、あすから兵庫県で開かれる「全日本卓球選手権大会」に初出場する。目標は「最低でも2回勝って笑顔で終えること」。実現すれば4歳で卓球を始めて以来、初めて涙なしで大会を終えることになる。
出場するのは小学校2年生までが対象のバンビの部。本県からは3人の出場者がいて、花愛さんは、県予選を2位で突破した。
県予選の決勝リーグの優勝者との戦いは、2セットを先取したのち、3セットを連取されての敗退だった。
花愛さんはいつも、ピンチになるだけで目が潤む。この試合は、3セット目以降を泣き通しで終えた。それでも、母親の奈緒美さんは「大成長」と振り返る。昨年の予選では、泣き出したあげく、ラケットを置いて、その場を離れてしまったからだ。
練習は放課後に週4日、毎回3時間に及ぶ。夕飯はいつも、仕事を終えて迎えに来た母親の車の中で、おにぎりをほおばる。ユニホームにしみこんだ汗が絞れるほどハードな練習の後は、「アイスがとってもおいしい」。
今のショートヘアーは、全国出場を決めた後に、カットしたものだ。背中にかかるロングヘアが、長い間のお気に入りだった。
「初めて自分で決めた」とは奈緒美さん。「強い先輩たちの髪型に似せたの」と花愛さん。
▲常陸大宮市のチーム「オーバーリミット」に所属する。中央が花愛さん